2024年6月30日(日)、長良川鉄道訪問の翌日に、明知鉄道を訪問しました。
美濃太田駅って40年前は閑散とした乗換駅だった印象なのですが、
ちょっとしたターミナル駅の体を成していて、少し驚きました。岐阜の衛星都市みたいな位置付けでしょうか。ちなみに今回もアゴダ経由でFly Cat Hotelという名の安いホテルに泊ったのですが、チェックイン含めて完全に無人。この先こういうの増えてゆくんでしょうね。
想像していた以上に乗降がある太多線で多治見まで。「しなの」を
駅撮りできたのはラッキー。この類の優等列車って、結構お客さん乗ってますよね。需要のある所にうまく走らせている、というか、鉄道の優位性が出しやすい区間なのでしょう。
恵那駅には7:57着。8:04発の3Dに乗り込みます。待っていたのは、
「あー、、、」ってなる明智光秀フルラッピングのアケチ10形10号。ググると2020年の大河ドラマ「麒麟がくる」PRに2021/3までの予定で2019/3に施されたようです。ちなみに車両は1998年の富士重工業製。
さて、フリーきっぷを買い求めたところ、HPにある\1,380ではなく、わずか\900とのこと。
台紙にポケットも付いた全通90周年記念切符で大変ラッキー!なのですが、HPではお知らせ欄にしか載っておらず、もっと上手に発信すればよいのに、とも思いました。ロケハンしながら終点の明智駅まで乗り通し、鉄印もゲット。恵那駅と岩村駅でも買えるのですが、明智駅のデザインがテツなワタシ好みです。
明智駅。
水色のアケチ12は2018年に廃車済み。手前のアケチ6は2017年の廃車。
この第三セクターと言えばコレ!って感じのレールバス、なかなか貴重ですね。
駅のホームから車庫方面。
駅のホームの掲示に加え、庫内にもたくさんヘッドマークが保管されていました。手作り感あふれるものもあってホッコリします。
9:25発の8Dで折り返し、二駅戻った山岡駅下車、20分後の明智行を田んぼアートの定番で狙います。
少々わかりにくいですが、近くにある開山1300年の白山比咩神社(しらやまひめじんじゃ)を描いているそうです。先日テレビで見たのですが、色の違う5種類くらいのイネを使って描画するんですって。
次の列車で岩村駅へ向かいます。
へー、2両か、と思ってたら、ゼッケンを付けた、いかにも走る格好の人が大量に降りてきて、え?何なの?って感じだったのですが、フォトロゲイニングというイベントが開催されていたようです。
岩村駅。
前日の長良川鉄道でも感じたのですが、国鉄っぽい雰囲気の駅が見たければ、JRではなく第三セクターに行け、ってことだと思います。
雨が落ち着くのを待って、花白温泉側の撮影地へ。
ラッピング車3連で来ました。まだフォトロゲイニング方面の乗客が多いってことかな?
岩村駅で交換の下りは、
2017/8年に導入された新潟トランシス製アケチ100形102号+101号の2連です。反転塗装も粋だし、緑に映える色調もナイス。長良川鉄道もそうですが、新型車の方が魅力的な外装なのに対し、従来車はラッピングだらけで写欲が湧かないという、これまた反転現象。ちなみにウィキによるとアケチ10形との併結は不可とのこと。
岩村駅南方の踏切から望む駅はなかなかイイ感じ。さらに、あまり他で見た覚えのない、
「踏切防護協力員、名古屋鉄道管理局」というスゴイ看板がきれいに残っていて、ちょっと興奮します。
岩村駅です。
中もいい感じで、食堂「焼肉まるきん」が同居しています。昼食用コンビニおにぎりを携行してきたので缶ビールだけ購入し、いつもの定食。20分歩くと城下町の古い町並みが残っていることもあって、駅前にはやや高級ながら食堂があって、凋落の一途をたどる感が否めない地方駅が多い中、なんだか頼もしい印象を受けました。駅員さんもいらして、300円で腕木信号連動の転轍機を操作できるという、あまり例を見ないアトラクションがあったりします。
上り乗車で飯羽間(いいばま)駅へ。
フォトロゲイニング、面白そう。ちょっとやってみたくなりますが、一人ではできないんだな、笑。
飯羽間駅はアジサイがキレイでした。
おかげでホームがめっちゃ狭いです。
雨は降りっ放し。なので直前まで駅の待合室で弱っていたのですが、狙ったポジションに着いてみると想像していたほど良くなかったので、慌てて移動するハメに。
さらに短時間で、歩いている時に見つけた俯瞰場所へダッシュでチャレンジ。
ちなみに道路の先に農村景観日本一の展望所があるんですって。
阿木駅方面へ歩き、
既に誰にも使われていないっぽい橋の上から。
同じ場所で二本撮るのはあまり好きじゃないのですが、
近くに撮れそうな別の場所も無さそうだったので仕方ないです。
と思いきや、撮り終えて阿木方面へ歩くと、
絵に描いたように撮りやすそうな築堤が出現。。。ま、しょうがないです、列車からのロケハンでは気付かなかったので。
阿木駅を出た下りが大きなカーブを回ってくるところ。
ここがハイライトでしょうか。
何カ所か視界のきく立ち位置があって、家を入れずに撮ることもできます。
そろそろ帰路に就かねばなりません。直前の下りは駅でお茶を濁そうかと思っていたのですが、せっかくなので少し歩いて、
パチリ。
阿木駅。こちらもフツーに良い駅舎です。端っこにアケチ2号が留置されています。ウィキによると消防団の器具庫だそうで。
これにて撮影終了。横浜行きの夜行バスは0時過ぎなので、もう一ヤマ撮ることも可能だったのですが、こんな天気なので、離脱することにしました。今宵の夕食は、恵那駅近くの定食屋「ますき」でエビ味噌天重を。
大変美味でございました。
明知鉄道の沿線風景はとりたてて華やかなところも無く、里山を縫ってゆく感じは、よくあるローカル線の一つという印象です。にもかかわらず、なんだかもう一度行ってみたいな、と思わせるのは、うまく言えないのですが、別の表情というか、次は今回見られなかった景色が見られる気がするからだと思います。一日中雨に降られた、ってのも大きいかもしれません。C12の本線復活という大きな話もあります。こちらによると、2024年11月に可否判断だそうで、吉報を待ちたいと思います。
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