2025年4月26日(土)、野岩鉄道と会津鉄道を訪問しました。
新藤原6:28始発に間に合うよう、未明に横須賀の家をクルマで出発。特急なしだと着くのが10時、つまり鉄道利用では野岩鉄道内での日中の撮影本数があまりに限られてしまうのが今回クルマでアプローチする理由です。ただ、鉄印やるからには全線相当の運賃を払って乗る、半日~終日かけて撮る(一往復して立ち去るようなことはしない)のをマイルールにしているので、ちゃんと乗ります。グッズも買わないし、ロクに沿線にもお金を落とさないのですが、いい歳なんだし楽しませてもらってるんだから、このぐらいは最低限しようよ、という線引きです。
さて、小一時間前に着いたのはいいのですが、駐車場がありません。道路脇の空きスペースにクルマを長く放置するのも気が進まないので、ここは機転を利かせ、鉄印と共に、野岩・会津全線フリーきっぷを窓口で購入した後、



クルマを隣の龍王峡駅(観光スポットで駅に隣接した大規模な公営駐車場あり)まで転がして、そこから乗車することにしました。二社線有効のフリーきっぷも珍しいのですが、そんなことより、どうみてもレシートにしか見えない超簡素な切符(\4,820)にはビックリ。
ホームは駐車場から一段下がったところにあります。


乗客はゼロ。車掌さんが検札に来られました。

個性的な車内の行先表示幕、萌えますなあ。

前半はトンネルばかりですが、中三依温泉(なかみよりおんせん)の先は少し開けた谷沿いを進みます。


助士側カブリツキのロケハンで、のんびりはしてられないのですが、



近年では得難い、濃厚な時間が流れる乗車体験でした。オススメです。
7:04会津高原尾瀬口着。3分の接続で会津若松行きに乗車、ロケハンを続け、8:26南若松で下車。


公式エックスで開花状況を拝見し、目星を付けていた菜の花を、門田(もんでん)寄りの踏切付近にて。

こういう時に限って少数勢力のラッピング車が先頭。。。
門田交換のお座トロ展望列車月号を踏切で。


特異な形状の前面展望車は2003年の改造で、今どきじゃない感がイイですね。2028年度以降の新型車両導入が決まっています。
門田の駅チカで折り返しを。

時節柄、雪山バキバキとはなりませんが、かろうじて写り込みました。二両目妻面のヨンマル臭が面白いです。
会津若松行きは、


工夫のないまま駅撮り後追い。同駅は有名なんでしょうか、複数のテツでないカメラ好きっぽい方が訪れていました。ご夫婦と思しきご婦人の方が線路の真ん中にしゃがみこんで後追いを狙ってて、危険ではありませんが、マナーが悪いのは見ていて気分のよいものではありませんね。自戒せねば、と思います。
会津田島方面へ下ります。GW初日、好天のお昼時なので乗車率100%って感じですが、湯野上温泉で2/3が下車って感じでした。会津長野下車。


ちなみにソメイヨシノは芦ノ牧温泉:葉桜、湯野上温泉:落花さかん、会津田島:散りはじめ、って感じでした。それなりの標高差があって(芦ノ牧温泉海抜304メートル、湯野上温泉:426メートル、会津田島:551メートル)、1時間乗るだけで随分違うもんだと驚かされます。
そんなわけで会津長野での一発目は、散りはじめの桜を入れて。

右の赤屋根は昭和50年に廃校となった長野小学校の体育館(現在は長野林業研修センター)。桜は校庭の縁に植えられたものだったんですね。
次の列車は、

有名なアングルで。面白いよなあ、ここの線路のカーブは。
後追いに桜吹雪を期待しましたが、

そんなうまくいくわけないです、わかってます。
会津若松側で2本。


田島側へ歩いて一本。


ちなみにここ、建設中の下郷田島バイパスの路面部分からです。どうなんですかね、ここに10年強で250億円投じる11キロの道路、本当に必要ですかね? 地方の人口が先細りなのは自明なのに、新規のインフラ造るって、誰が判断した? いつまでこんなこと続けるんですかね? そのお金、もうちょっと鉄道のために使えませんか?
田島高校前。朝のロケハンで桜の見事さに目を奪われたものの、日が当たる時間には戻れずじまい。


それでも数本の列車の撮影を楽しませてもらいました。




見ごたえありますよね。


置きピンで謎のピンボケをやらかすワタシ。

乗って会津田島へ。

まずは鉄印。初めて直筆をいただきました! これまでの訪問で知る限り、滅多にありません(天浜線の社長直筆が有名ですがやや割高な一方、こちらは300円の通常料金!)。


約一時間の乗り換えで夕食にありつく算段だったのですが、当てにしていた駅前の蕎麦屋さんは臨時休業、裏手のラーメン屋まで歩くも、時間かかりますよ、と言われて断念、向かいのファミマで弁当を買ってもよかったのですが、寒さで駅に戻るまでに弁当が冷めるのもなんだし、と、駅横のヤマデリにしたところ、\550のわびしさ漂う唐揚げ弁当一択で、さらにこれが稀にみる不味さで、いやもう、ひたすら残念なディナーでした。
会津田島19:18発、会津高原尾瀬口19:42着で1分乗り換えの先は、新藤原行き最終電車。
乗客はポツポツ。

内装に優等列車の雰囲気がある、というか、今の車両にないこだわりというか凝り方をしていますよね。


テツなら既視感ありませんか、この感じ。

クロスシートの窓側で、何を思うでもなく闇に目を凝らし、列車の揺れに身を任せる。旅の時間。

あの頃の夜汽車の旅がよみがえってくるようでした。

龍王峡ベースキャンプへ無事帰任。クルマで寝ます。


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