久留里線末端区間を撮影する!

久留里線

2023年12月3日(日)、休日おでかけパス利用で久留里線へ向かいます。

久留里線と言えば末端の久留里ー上総亀山9.6キロについて、2023年3月に、JR東日本から自治体へ総合的な交通体系に関する議論の申し入れが行われ、先行きが注目されています。JR東日本のデータによると、2022年度は収入100万円に対し支出2億4千5百万円と収支率で同社最悪、平均通過人員54人/日でワースト2位(トップは陸羽東線鳴子温泉ー最上)と、非常に厳しい数字です。

そんな末端区間は朝8時台の次は14時近くまで列車がなく、電車テツには甚だ効率が悪いのですが、11月中旬~12月初旬は、終点の上総亀山から近い亀山湖の紅葉に合わせたキャンペーンがあり、通常は久留里駅で折り返す列車を延長運転し、日中に大増発が行われるんです。

前置きが長くなりましたが、

木更津駅8:20発の列車で現地入り。車両はキハE130の100番台。2012年にキハ30・37・38を置き換えた全10両で、100番台およびこのカラーリングは久留里線でしか見られません。

木更津を出た後は宅地を抜けつつ久留里までの田園地帯を走りますが、東北方面で乗ったJR東日本の非電化線に比べ、速度が遅い上によく揺れます。素人の勘ぐりですが、まあ、そういうことでしょう。

乗った列車も上総亀山まで延長なので、運転席にかぶりついてロケハン。十名強のハイキング客や自転車を担いだ方々を乗せ、9:29上総亀山着。まずはよく見る車止めの写真を。

道路との距離が近く、立ち入りを妨げるものもなく、あっけらかんとしてます。

9:45発の折り返しは、駅チカの踏切で。

隣の上総松丘に向けて歩きますが、線路に寄り付ける場所は踏切ぐらいしかなく、次の下りはこんなカット。

折り返しの上りは場所を探す間に惜しくも通過。次のカットは有名?な場所で。

2023.12.3 12:13 久留里線上総松丘ー上総亀山 キハE130-105 400ミリ

インスタで見た写真が印象的で狙って来たのですが、この時期に晴れると少々撮りにくいですね。ここはクルマで来られた同業者一名。

折り返しは往きの列車で目星を付けた上総松丘駅のイチョウを狙いましたが、先ほどのテツな方が真下にクルマを止めていたので頭を切り替えて、

2023.12.3 12:38 久留里線上総松丘駅 キハE130 28ミリ

落葉をメインに、でも直前に曇ってしまって残念。。

朝にコンビニで買ったおにぎりをいただきながら小休止。その後再び歩きます。

14:00の下りは後追いで。これは通年運行のスジ。

2023.12.3 14:00 久留里線平山ー上総松丘(後追い) キハE130-109 110ミリ

ここは下り正面も撮りやすかったのですが、残りの列車を平山駅近辺で撮りたかったので、先へ進みます。往きの列車から見たイチョウがキレイな印象だったのですが、この5時間でずいぶん葉が落ちてしまった感じで、

2023.12.3 14:38 久留里線平山駅(上り列車) キハE130-109 45ミリ

少々残念でした。

隣の久留里で交換してくる下りは、上総松丘寄りの跨線橋から、

2023.12.3 14:55 久留里線平山ー上総松丘(後追い) キハE130 105ミリ

後追いで。ここは脚立があると撮りやすいです。折り返しはド逆で撮れるかも、と思いそのまま待ちます。

狙い通りですが、もうちょっと車両がわからないとつまんないですよね。

同じ列車の後追い。

ええ感じの色づきになってきたので、最後のカットは、駅の発車シーンを順光の限界光線で。

2023.12.3 15:53 久留里線平山駅(下り列車) キハE130-103 250ミリ
2023.12.3 15:53 久留里線平山駅(下り列車) キハE130-103 140ミリ

これにて終了。

ちなみに平山駅は変哲もない駅ですが、2013年夏の青春18切符ポスターに使われています。秀逸なカメラワークによって旅情を誘う光景に昇華していますね。

帰るとしましょう。

撮り鉄の私が見た久留里線の末端区間は、どこにでもあるローカル線の風景でした。里山から少し山の中へ入る感じ、まばらな人家に農耕をされる方々が住んでいて、並行する道路もあって、地元の鉄道利用者は限定的、みたいな。行く末は予断を許しませんが、議論を見守りたいと思います。

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