2025年8月27日(水)、5日間の福岡テツ最終日は、西鉄貝塚線を訪問しました。600形の置き換えが迫る中、アイスグリーンの復刻塗装が登場し、存外の絶妙なタイミング。
曇りなのでのんびりスタートでもよかったのですが、6時過ぎに天神のホテルを出発します。国土交通省の2024年度混雑率調査によると、164%で全国ワースト1位(モノレール・新交通システムを除く)らしいので、どんなものか見てみたかったわけです。
なるほど、


大変な数のお客さんが降りてこられます。
7時台は10-12分間隔の運転ですが、次の列車も


もちろんお客さんいっぱい。自動改札に列が出来ます。
外に出てみました。


横からだと伝わりにくいか。
改札の中に入ります。



まだまだ混雑。


アイスグリーン来ました!


こいつに乗って隣の名島(なじま)駅へ。


8:18、少し落ち着いてきた感もありますが、


いやいや、ぎゅうぎゅう詰めですね。。
ご覧の通りマンションが林立してます。下りの新宮行きに乗る方も少なくありません。


隣の千早(ちはや)へ。JR接続駅。


ベッドタウンなのであります。


8:45、さすがに空いてきた感がありますね。


アイスグリーンが帰って来るのを待ちました。

朝ラッシュの後に引っ込んで撮れなくなったらマズイのでね。

9:05発に乗って新宮を目指します。



ガラガラです。あらためて昭和41年製とは驚かされます。車齢59年って、地方私鉄でもそうそう無いのでは。思えばJRも含め、枝線って古い車両が残りがちですかね。
和白(わじろ)で交換。

さすがに上りも空いています。

昔の大阪を思い出しました。35年前の学生時代、ラッシュを過ぎるとガクッと乗客が減ったんですよね、今はそんなことないと思います。当時関東に就職活動に出て、昼間の電車の人の多さにビックリしたのですが、なんだか都市への人口集中の過程を見ている思いがします。
新宮駅。朝の貝塚駅とは異次元なのどかさです。


それにしても前パンの並びなんて最高過ぎます。

客扉の脇に付く銘板。

味があるねぇ。
さて、沿線テツしましょうか。


曇り予報でしたが、薄日が差してきました。



写真には写りませんが、


奥の松林の先は海です。
三苫-新宮はかろうじて田んぼが残っている区域があって、


撮りにくいながらも撮れるわけですが、上の直線の南側は

宅地向けの造成が済んでいて(iPhoneのマップだと池になってます)、開発の波が北上している様子がうかがえます。


カーブの先は完全に市街地。


三苫駅北方。


新宮駅から駅間2.0kmに2時間も費やしましたが、そろそろお昼時。ところで悪い予感が見事に的中してアイスグリーンは入庫してしまいましたね。

麺や佐渡友。めんたいご飯と共に。大変美味しかった。しかしまたしても博多ラーメンではない、笑。
さらに歩きます。







香椎線とのオーバークロスのあたり。踏切からの光景がなかなかシュール。



和白駅手前のコンビニで缶ビールを買って飲んだら、しばらく動けなくなりました。。。時刻は午後2時。暑さにへばってるオッサンを尻目に、公園ではガキどもがキャイキャイとボール遊びに夢中。やっぱり福岡の子供は暑さに強いのでしょうか。


負けじとさらに歩きます。

カワイイ顔してますよねえ。三枚のHゴム窓。あちこち丸っこい曲線で構成されてるから、こうも愛らしいお面になるんだと思います。
唐の原(とうのはる)までの区間は海岸がすぐ傍まで近づくのですが、うまく撮る場所は見つけられず。


駅の南西には大規模な団地がありまして、またしても階段をお借りします。



さらに歩きます。


編成写真を、と撮ってはみたものの


ケーブルうるさ過ぎ。
香椎花園前(かしいかえんまえ)から名島まで乗車して、ラストは多々良川の橋へ。名島側は撮ろうにも寄り付ける場所が見つけられませんでした。貝塚側は、


この先私宅の敷地っぽい気もしますが、橋の真下はJR貨物の用地?
一枚だけ撮ってそそくさと退散します。

セーフかアウトか判然としませんが、トラブルにならぬよう自重したいものです。
踏切から面縦。


新宮行きは学生さん中心でしょうか、17時前ですが、既に混み始めているようですね。
夕方の出庫に備えて待機する姿も撮れました。

これにて終了。貝塚駅まで歩き、帰路に就くべく地下鉄に乗って福岡空港へ。
名残惜しくて駅で数カット。



ステンレスでもない車齢59年の電車が当たり前のように往来している路線って他にありましたっけ? とても貴重な存在のように思うのですが、復刻塗装の公式発表に2027年8月(予定)までと記されているとおり、約2年で全16両(8編成)が置き換えられることが確実になりました。都市化の波に呑まれて変化してゆく沿線風景の中で、置き去りにされたかのような昭和の電車。引退前に訪問出来てよかったです。
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