2025年8月24日(日)、筑肥線を訪ねた翌日に平成筑豊鉄道を訪問しました。
田川伊田から行橋行きの始発(5:21)に乗り込みます。


開業時カラーの412号がやってきて当たり!です。さっそく運転士さんからフリーきっぷを買い求めます。田川伊田-行橋の片道で640円ですから、1,000円で全線乗り放題は破格です。
車窓はまだ暗く、途中までロケハンも覚束ないまま、まずは田川線の終点である行橋まで乗り通します。


ソニック2号博多行きが到着。これはこれで撮ってみたいのですが、ハテ、いつかそんな日がくるのやら。
折り返して崎山駅で下車。よい雰囲気の駅です。少し歩くと風情のある木橋があったのですが、橋脚が一本流されたのか損傷したままになっていました。今や利用者も多くないでしょうし、直すのも簡単ではないのでしょうね。



一本目は駅発車で。

田川線は運炭列車が頻繁に往来していたため、交換駅の線路有効長が長いのが特徴的です。

大きく傾いたポールが物悲しいですなぁ。
行橋側へ少し歩いたオーバークロスへ。森のトンネルを狙ってみました。

下は手前に引っ張った図と逆側。


もう一本撮ってみます。

駅に戻って駅撮り。


ホームの木は桜ですかね。良い駅だ。


次の列車は伊田寄りに少し歩き、九州菊(くすぎく)の酒造場を入れて。

ホームページによると煙突はもう使用していないとのことですが、今時なかなかお目にかかれない光景だと思います。

良い景色です。

こんもりとした山の上、階段を上がった先に神社がありました。橋は参道でもあり朱塗りの欄干になっています。

隣の源じいの森まで歩く案もあったのですが、朝から飛ばし過ぎると午後にバテそうなので、崎山駅に戻り、



列車で移動することにしました。二つ隣の


油須原下車。同鉄道のホームページでも紹介されていますが、好ましい状態で駅舎が保存・復元されています。
月並みな表現ですが、

初めて来たのに懐かしい感じがします。
昔の駅ってどこもこんな感じやったよなあ。

個人的に入口の旧字体表記はやり過ぎな印象を受けるのですが、鳥居の駅名標は再現度が高くてグッときます。両隣の駅は三セク化に新設されたものが正しく(?)表記されています。




古い広告掲示も楽しいです。


「一枚のキップから」とか「DISCOVER JAPAN」って、同時代と呼ぶには微妙なんですが、不思議な懐かしさがあります。
気象告知板は1987年頃でも当たり前に使用されていましたが、いつの間にか消えちゃいましたね。今思えば風情がありました。


良い駅だ。

タブレット投げ入れるアレ。


ものすごい久しぶりに見た気がします。こんなに背が低かったっけ?と感じましたが形状を含めて地域差がありましたね。
行橋方面行きの列車が来ました。



乗降客はなし。
さて、赤駅方面のオーバークロスを目指して歩きます。

なんか、よくある写真だな。。。

逆側でも一枚。

赤駅まで歩き、昨夜買っておいたおにぎりをパクついて昼食としました。ところで駅の北方がキューロクの後部補機付き運炭列車を撮る有名な築堤だったようですが、今は当時のような高いポジションからは撮れない感じです。


一気に上金田(かみかなだ)へ。


糸田線との三線区間で撮りたかった、というよりは、

ことこと列車の編成写真を順光に近い光線で撮りたかったので。
その後は金田(かなだ)駅へ歩いて、訪問目的の一つである、



鉄印ゲットであります。珍しい自動販売機での購入です。平日は日付の記入をお願いできますが、窓口営業時間外はご自分で、となります。
金田駅は同鉄道の本社・車庫もあり、沿線主要駅に違いありませんが、コンビニはおろかスーパーも商店も駅前に無いようで、乗降客はそこそこあるのに取り残されてる感が否めませんでした。


構内には一世代前の車両(304号)が留置されています。数を減らしつつある富士重工のLE-DCというやつですね。
バカみたいに暑いのでロケハンと休息を兼ねて直方へ。二駅戻ったあかぢの鉄橋。

スゲー色のやつが来ましたが、ま、これも悪くないか。
もう一本撮るのにダッシュで移動。

直方-田川伊田は複線区間で30分ヘッドと往来が多いのです。
一面の田んぼに囲まれた市場駅へ移動します。ラッピング車遭遇率が高くなってきました。


いつもの田んぼ写真ですが、

夏雲に大きく助けられています。

複線非電化感を写したかったのですが、

これが意外に難しい。

カブリツけばそれなりですかね。



なんとなく物足りない感はあるのですが、この後移動しても撮れ高が知れているので、本日も早めに引き上げることにしました。田川第一ホテル連泊ですが、\3,700にしては清潔で設備も過不足なく、お値打ち感のある良い宿でしたよ。9割の宿はAgodaで予約していますが、田川伊田はお手頃のが出てこず、Google Mapで見つけて電話予約した次第です。
前途に予断を許さない平成筑豊鉄道ですが、早ければ2025年度中に協議会の結論が出るようです。上下分離、BRT、路線バスの三案、どれも地方公共交通の課題を抜本的に解決するものではないように思いますが、議論を見守る他ありません。
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